人それぞれのラーメンの楽しみ方
私は伸び切ったようなラーメンが好きでたまらない。ラーメン好きから言わせれば、これは絶対タブーなことだと思う。私は固い麺が嫌いだ。何だか輪ゴムを食べているような感じで好きになれない。こしがあるとか言うが、私には必要ないものだ。柔らかくて、胃に優しい伸び切った麺。これこそ、ラーメンだと勝手に思っている。
これは、誰にも話したことはなく、私1人で楽しんでいることで、これから先もそうしようと思っている。以前付き合っていた彼氏は、麺が大好きで、私の器に入っている麺を見て驚いていた。私も気を遣って、いつもよりは湯で時間を短めにしたのだが、麺好きの彼から見れば、不思議な食べ物だったのだろう。もちろん、言うまでもなく、彼の麺はきちんと固めに作った。男の人は特に食べるのも早い。麺類ならスルスルといけてしまうため、なおさら早く食べてしまう。私は柔らかくて熱い麺を、ゆっくり食べるのが好きだ。
冷めてしまっても、全然構わない。それくらいの頃が、余計においしさを感じる。ちゃんと熱ときの麺も楽しんでいるため、冷めてきた頃の麺はそれはそれで、味が染みこんでいて、野菜もクタクタになってきていて、美味しいのだ。彼は、熱いうちに麺をすすり、野菜もシャキっとしているうちに食べる。スープも熱いうちに全部飲み干してしまうと言うのが、麺を食べる楽しみだそうだ。熱弁する彼を、ぼんやり見ていたときを思い出す。今も彼は、熱い麺をすすっているのだろうか。
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